有働さんにはJ・M・モルポワの訳詩集をいただいたり、私の詩を仏訳していただいたりしながらお会いしたのはただ一度だけ、それもほんの短い時間のことだが涼やかな瞳の印象が忘れがたい。ほんとうにせつないほど真っすぐな瞳だった。その瞳の輝きがこの詩集のタイトルになった鉄腕アトムの妹ウランちゃんの瞳とふと重なる。あとがきに「楽しく冷やっとする詩を目指して」とある。ユーモアの眼と透視の眼。ウランちゃんの輝く瞳の活躍を期待しよう。