文壇史の理想の著者とは? 作家、批評家、編集者の裏表に詳しい。時代の流れを見渡す大局観がある。話術が巧み。そしてこれが一番の急所だが、文学がよくわかる。さういふ条件を兼ね備へた不思議な人が大村彦次郎さんである。