四肢の不自由な花田春兆氏を見ていると残っていることばのことを考える。神は彼にことばを編めといっている。春兆の本はそこから生れる。彼自身のことばをきいて心を澄まそう。まがいのない声が聞えてくる。この世がはじまって以来のひとのことばである。