本書の語りは、すべて、実に自由自在で、ざっくばらんで、くったくがない。そこに、あるじの人生があり、たべる楽しさを与えることに、投入されているあるじの人生が躍動している。それがこの本の無類の面白さでもあり、尊さでもある。