無数の宇宙をはらんだ虚空という空間に、我々は帰っていくということですね。終始、患者さんの死に接しながら、「これはきっとふるさとに帰るに違いない」という確信をもってきたのです。……生命だけがまた宇宙のほうに帰っていくのではないのでしょうか。