美しいもの。これは、わけのわかるものである。 醜いもの。これも、醜いものとしてわけのわかるものである。 しかし、美しいようで醜く、不気味なようで快いもの、それはわけのわからないものである。 花輪和一の面白さは、我々が、わけのわかるものとして片付けていたものを、わけのわからないものとして描き出した点にある。