私と羽田とのつき合いは昭和6年からだからすでに65年を超えた。その間、羽田は何という変容ぶりだろう。私は6から500へと表現する。私が初めて乗った旅客機が6人乗り、そしていまはジャンボが500人の客を運ぶ、という意味だ。本書はわが愛する「羽田」の「6から500」を支え、造りあげてきた技術者たちの汗と誇りを描いている。「羽田」の発するもうひとつの「文化」がここに凝集している。