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推薦者: 芹沢俊介

新しい批評のアウラの出現 宗近真一郎の言葉は、自己を肯定しようという衝動と自己を棄却してしまいたいという衝動のあいだで、鋭く湾曲している。シニカルなオプティミズムとでも名づけたい文体は、根源の欲望が現在から直撃されて軋み、裂けはじめている徴だ。この欲望の裂け目に沿って、焔光のように批評のアウラが出現してくるのを目撃できる。ストックを突き崩せ、あふれよ、そして加速せよ。少なからず暴力的なこうした光景をまえに、とまどうよりさきに読者は、快い痛みのともなった開放感を受けとることもできるだろう。

ISBN: (未設定)
帯文種別: (未設定)
ID:2617
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