長野県茅野市にあるバラクライングリッシュガーデンは、夏に涼を求めて旅行する人たちには有名になっている。毎年ここを訪れ、感心することは、雑木のあった土地を拓き、英国で最も有名な造園家に設計を頼まれ、英国から多くの花木と宿根草、それにオールドローズの品種などを入れて、内容を本物にしていることである。海抜1000メートルの土地だからこそ、それが可能である。さらに、経営なさる山田さん一家が、たえず園内の植物の生育を助けてこられた。英国で花の観察を深め、蓼科で経験を重ねられたケイ山田さんが、これらの土台に御自身のデザイン感覚を加え、新しい「花と緑」をまとめた本を出版されることになった。心から推薦する次第である。