日本最古の──そして最も尖っていたフリー音楽プロデューサーの一大クロニクル。本書を読めば、高度に産業化する前の『音楽の現場』が、政治や社会との深い関わりなしには語れないことがよくわかる。いかにして日本のポピュラーミュージックが『J-POP』に変わっていったのか。本書には本邦初公開の貴重な証言がこれでもかとばかりに散りばめられており、3.11を経て変わるミュージシャンの意識と対照させて読むことで、新たな音楽ビジネスのヒントも見えてくるはずだ。すべてのミュージシャン、リスナー、そして何か新しいことを始めたいすべての『不良』たちに薦めたい、世界を変えるための『指南書』がここにある。