言語というものの表現力,伝達力を追求することは,数学のなかの「基礎論」に相当する仕事だろうと思うが,気の遠くなるような厄介な仕事になるだろう。それはたぶん,「厄介だからおれはやるんだ」というモットーを心秘かにかかげているらしい吉本君だけが手をつける仕事だろう。これまで書いた分を読んだだけでもひどく興味を覚えた。というより理論的興奮を与えられたといったほうが正確だろう。どこまで続くか知らないが,とことんまで追いつめてもらいたいものだ。