「そして人生はつづく」がそうであったように、「忠次旅日記」の画面には、一瞬ごとに映画が露呈されていました。映画とは「動く絵」つまりムーヴィング・ピクチャーにほかならず、そのことがわれわれを「動かす」のだとしかいえない体験が、この2つの作品の撮られた歴史的な日付の隔たりをあっさり無化してしまったのです。この「動き」に積極的に加担すべく、われわれは映画館へとかけつけるという「運動」に