本書のタイトルであるチャラカとは、2000年前のアーユルヴェーダの内科医であり、その著『チャラカ本集』は、いまなお、アーユルヴェーダの最も著名な古典でもある。奇才・伊藤武とインド料理家・香取薫の粉骨砕身の努力によって前人未到の「二千年前のインド料理」がここに見事に蘇った。インド料理は、深淵にして何ものをも拒まないガンガー(ガンジス河)のようである。本書をきっかけに諸子が、インドの叡知アーユルヴェーダに一層の関心をもられることを期待したい。