本書によって、いま、日本の風土と日本民族の何千年の営みの中から生まれ、育まれてきた「生活の知恵」に新しい光が当てられようとしている。気鋭の歴史学者・武光誠氏の編んだ本書を単なるしきたりの集合ととらえることはできない。激動の時代といわれる現代にあって、科学と同じように、今もっとも必要な英知の集積なのである。