「こぼれたミルクはまた注げばいいのだ」 傾いたカップからこぼれたミルクのかたちは星形!この一枚の写真が作品となるまで、田中朝子は何度ミルクをこぼしただろうか?ピタリと決まったショットは決して偶然に撮られたものではない。こぼれたミルクのかたちが星形だったら?という発想は日々の生活のなかで偶然浮かんだことなのだけど、作家はそのイメージを作品にするまで理想を譲らない。お気に入りのかたちが現れるまでは何度でもミルクをこぼせばよい。