戦闘も、死も、一切の感傷やドラマなしに淡々とすすみ、すべては自分の行為とは無関係に動く──敵、味方、階級を問わずあらゆるレベルに漂う戦争の無力感とアパシーを、詳細な記述を通じてじわじわと読者に直接浸透させる重たい小説。