マウンテンゴリラの楽園ルワンダ。そこで起こった民族の衝 突と大虐殺。私もそれをそばで見た一人だ。でもその闇を語る 言葉を私はもたない。語れるのは本書の主人公のような、闇を 体験し、それを乗りこえた人だけだからだ。本書を読んで、主 人公の日本との交流がその明かりとなったことを、私はこの上 なくうれしく思う。