石垣島の御獄からかぎりなく拡がる詩空間。原初の呼び声が詩人の身体からあふれだし、やがて宇宙律を奏でながら白い闇を織り成していく。まばゆいばかりの光に包まれた闇こそが、八重洋一郎の絵具であり画布であり額縁なのだ。