こんな楽しさを口にできる人は稀にしかいないと思う。 『海辺の光景』の歌を詠んでいる期間に、小寺三喜子さんは思わざる悲しみにも出会った。しかし、作品は総じて明るく、前を向くことを忘れていない。日頃暮らしている豊かな倉敷の文化と岡山の自然をしっかりと味方にできているからに違いない。