世界中で、生き物が消えつつある。陸でも海でも静かに砂漠化が進行している。二十五年間、屋久島の自然の中で、生きとし生けるものの微かな、ある時は荒々しい力=アニマを感受してきた山尾三省の思索の結晶がここにある。二十一世紀に私たちはアニミズムを研ぎ澄まさなければならない。