今世の中は、白いものと黒いものを分別する事にハマっているみたいで、僕はずっと違和感がありました。「好きだからと言って何しても良いわけじゃねんだよ」と言う境先輩の心の声と純真な好意から盗聴するカノンの生き方は、どうしようもなくグレーで。でもどうしようもなく人間で。そしてそこには必ず生きてる世界があって。その日々ものすごい速さで変わっていく世界次第で二人は正義にも悪にもなって。そんな気持ちと善悪のグレーゾーンが心地よく、なんだか僕は少しホッとしています。みんなこの漫画を読んでもっとめちゃくちゃな世の中になったら最高なんだけどなぁ。とか、思っちゃいました。