持つものも持たざるものも、誰もが欠落を抱えている。完璧なものはこの世に何一つ無い。人生に一発逆転は無い。それでも世界は美しい。ここに描かれているタケオの葛藤も、肉便器先生の欠落感も、たしかに身に覚えのあるものでした。他人に依存して、自分の欠落から逃げようとする。だからこそ、その二人が自分のカラを破って外に出ようとする姿に感動しました。僕は狭義のオタクじゃないので、同人界のこととかは知らないですが、それ抜きで読んでも青春漫画としておもしろかったです。