「被爆者の体と言葉の中にこそ真実がある」そう思った医師たちは、まず、目の前の被爆者に寄り添い、耳を傾けた。はじめは消去的だった医師たちが、勇気を振り絞って、震えながら、証言台に立つ。医師たちを、闘わずにはおれない気持ちにさせたものは、何だったのか…。死者と生者がひとつとなって訴えた、ほんとうのこと。これは、福島につながる、貴い記録です。