どんな歴史的な巨大な事件や事故でも、そこで生活している人間にとっては、ニュースになるような瞬間ではなく、またニュースのネタになるような出来事としてでもなく、ながく続く日常の問題として、現れてくるもので、だからそれは、個人的な恋愛とか、進路のこととかと同じような悩みとして立ち現れてくるわけで、そもそも人って、ニュースになるような巨大な出来事だけにめんと向かってるわけじゃないし、それも、これも、あれも、一人一人いろいろあるわけで、だから、そんなことを無視して、実際に直面している人たちに対して、ニュースやネットや立派な先生たちが言っているような情報だけで、外から正論をふりかざしてしまうのは、暴力のようにもわたしには思え、そんなのはとても嫌だなと思っているときに、西島さんのこの作品は、なにか響くものがあって、もっと、つづきを読みたいなって、どうなるのかなって、そんなことを考えているときにも、でもオレは、まったく別の作曲をしたりもして、そういえば、西島さんの顔はいいなあ、あ、あのおばけって、オレには見えないけど、なに?