私たちは全員がヒーローインタビューのお立ち台に上がるわけではない。一度もお立ち台に上がることなく、人生を終えていく人は少なくない。しかしそれでも我々は、友人、知人、身内、そういう身近なところにいる人間にとっては大切な人でありたいと願っている。その真実を、本書は巧みに浮き彫りにしている。だから、胸に染みるのである