生きてきた時間も場所も異なる誰かに近づく術を、本当は、誰も知らない。きっと、自らの人生を形作ったものの力を借りて、飛び込んでいくしかないんだろう。花田さんが「本」を信じ、その力で、人という存在を信じ抜くことができたように。