ノーベル賞云々というのは、本当はたぶんどうでもいい話で、要するにこの本は、世界にはこんなにいい作家がいるんだということを伝えたい書き手と編集者が集まって、情報を簡潔明瞭に提供し、愛する対象をめぐる思いを熱く語っている、ということに尽きると思う。その限りにおいて、とても有用で、楽しく、気持ちのいい本である。