これは、文学、娯楽を越えた、読み物として一流(中略)どうにもやりきれない講談師たちに、日本人のケチでさもしい心性が重なり、滑稽で猥雑、情けないまでに胸にじんとくるのは、語り口(あえて文体とは言わないでおきましょう)の勝利です