ひろせ俊子の詩は、日常の中に潜んでみえない事物を直視する。動かないものをことばで動かし、語らないものを無言で語らせ、読者はドキドキ、ワクワク、どの詩もさいごの一枚のカードを抜くまで話しの結末は分からない。日常の一こま一こまを、透徹したことばで磨き抜いた待望の詩集。