風雅にして粋人、筧槙二は反米、反骨、反権力、その生き方に一つのぶれもなかった。崇高にして練達、稀代の詩人が書き遺した珠玉の言葉が、かけがえのない師父の幻影となって匂い立つ。総ての詩の読者へ、硬骨漢にして人間味のある、温かい心を内に隠し持った詩人の完本を届けたい。