“現代の魔女狩り”の正体が明らかに!細部まで丁寧に拾い上げた傑作誕生! 日本の司法が「法的正義の貫徹」ならぬ「利害と感情の調整装置」に過ぎぬ事実は夙に知られる。信頼すべき弁護側再鑑定結果をスルーした最高裁判決の出鱈目に憤るのも良いが、本書を読んで落胆すべきは「だからどうなの」という世論とマスコミの劣化だ。「見たいものしか見ない俗情」が勧善懲悪劇を超える事実の深さを消去し続ける。この国の崩壊現象を端的に指し示す必読書。