恐怖はもっと根深いところにある。その1つは、私たちが口にする食糧が、本書で詳述されているように、異常な形で作られていることである。肉骨粉は生産性を高めるために使われたのだが、人間が人間の発育を早めるために人間の死体を砕いて食べる図を想像してみれば、いかに異常かがわかる。だが、それは異常のごく原始的な一形態に過ぎない。農薬、殺虫剤、抗生物質、食品添加物、そして遺伝子組み換え……その実体は本書が示す通りである。