たちだれもが遅かれ早かれ直面する大テーマ――介護。本書は、「現在」と斬り結んできた語り手、書き手である宇野さんが、両親の介護という至近の距離から、この問題と取り組んだ記録。「近くの他人」という介護の新しい道筋を示していて興味深い。